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骨密度が低い高齢者は認知症発症リスク高い

2023年5月5日  専門誌ピックアップ

2002-05年に認知症を有しない地域在住高齢者3651人(年齢中央値72.3±±10.0歳、女性57.9%)を対象に、骨密度と認知症発症リスクとの関連を集団ベース前向きコホート研究で検討(ロッテルダム研究)。認知症リスクのある参加者を2020年1月1日まで追跡した。 その結果、中央値11.1年で688人(18.8%)に認知症が発症した[うち528人(76.7%)はアルツハイマー病]。大腿骨頸部の骨密度が低い高齢者は、全原因の認知症(全追跡期間での1SD減少当たりハザード比1.12、95%CI 1.02-1.23)およびアルツハイマー病(同1.14、1.02-1.28)発症の可能性が高かった。ベースラインから10年の認知症リスクは、骨密度が最も低い第1三分位群で最も高かった(大腿骨頸部骨密度:ハザード比2.03、95%CI 1.39-2.96;全身骨密度:同1.42、1.01-2.02;海綿骨スコア:同1.59、1.11-2.28)。...