1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊娠糖尿病率上昇は年齢やBMIよりスクリーニングに起因

妊娠糖尿病率上昇は年齢やBMIよりスクリーニングに起因

2023年5月6日  専門誌ピックアップ

カナダのブリティッシュコロンビア州周産期データに登録している妊娠55万1457件を対象に、2005-19年の妊娠糖尿病発生率に対するスクリーニングおよび人口統計学的特性の影響を調査。妊娠糖尿病の年間リスクをモデル化し、スクリーニング完了率、スクリーニングの方法(1段階検査または2段階検査)および人口統計学危険因子で調整した。 その結果、妊娠糖尿病発症率は2005年の7.2%から2019年の14.7%の約2倍上昇、スクリーニング完了率は87.2%から95.5%、1段階検査実施率は0%から39.5%に上昇した。未調整モデルでは、妊娠糖尿病リスクは2.04倍(95%CI 1.94-2.13)上昇と推定された。このリスク上昇は、スクリーニング完了率で調整後に1.89倍(95%CI 1.81-1.98)、スクリーニング法で調整後に1.34倍(同 1.28-1.40)となった。人口統計学的危険因子(年齢、BMI、出生前ケアなど)の調整では影響はわずかだった(リスク上昇1.25倍、95%CI 1.19-1.31)。...