多発性同側乳がんの乳房温存療法、局所再発リスク低い

40歳以上のcN0-1乳がん（BC）病巣を2-3個有する多発性同側乳がん患者204例（年齢中央値61歳）を対象に、乳房温存療法後の局所再発リスクを前向き第II相試験で検討［ACOSOG Z11102（Alliance）試験］。乳腺腫瘤摘出術後、腫瘍床へのブースト照射を伴う全乳房放射線療法を行った。追跡期間中央値は66.4カ月だった。 その結果、主要評価項目に規定した5年累積局所再発率は3.1％（95％CI 1.3-6.4）と推定され、臨床的許容率の8％未満を満たした。患者の年齢、術前の生検で確認されたBC病巣数、エストロゲン受容体の状態、ヒト上皮増殖因子受容体2の状態、病理学的T分類およびN分類は局所再発リスクと関連しなかった。5年累積再発率は術前のMRI施行群1.7％、非施行群22.6％だった（P＝0.002）。...