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ピペラシリン・タゾバクタムで膵頭十二指腸開腹術後SSI減

2023年5月7日  Journal of the American Medical Association

米国およびカナダの26病院で開腹下膵頭十二指腸切除術を受ける成人778例を対象に、ピペラシリン・タゾバクタムの周術期予防投与の手術部位感染(SSI)抑制効果を実践的非盲検多施設共同無作為化第III相試験で標準治療のcefoxitinと比較した。術後30日以内のSSI発生率を主要評価項目とし、術後30日死亡、臨床的に重要な術後膵液瘻、術後敗血症の発生率を副次評価項目とした。 その結果、ピペラシリン・タゾバクタム群ではcefoxitin群と比較して、術後30日以内のSSI〔19.8% vs. 32.8%、絶対差-13.0%(95%CI -19.1--6.9)、P<0.001〕、術後敗血症〔4.2% vs. 7.5%、同-3.3%(-6.6-0.0)、P=0.02〕、臨床的に重要な術後膵液瘻〔12.7% vs. 19.0%、同-6.3%(-11.4--1.2)、P=0.03〕、術後30日死亡(1.3% vs. 2.5%、同-1.2%(-3.1-0.7)、P=0.32)の各発生率が低かった。事前に規定した中止基準に基づき、試験は中間解析時点で中止された。...