脳卒中リスクと気分障害、女性で因果関係が示唆

Malmö Diet and Cancerコホートの2万4631人（追跡期間中央値21.3年）を対象に、気分障害の遺伝的感受性と脳卒中との関連を検討。さらに、大規模ゲノムワイド関連研究［気分障害のPsychiatric Genomics Consortium（最大60万9424人）、脳卒中のMEGASTROKE Consortium（最大44万6696人）］の要約統計量を用いて、脳卒中に対する気分障害の因果効果を検討した。 その結果、ベースラインで脳卒中のない2万4366人のうち追跡期間中に脳卒中が発症したのは2632人、そのうち2172人は虚血性脳卒中だった。既知の危険因子で調整後、女性では、気分障害の多遺伝子リスクスコアが最も高い第5五分位群の脳卒中リスクは、尤も低い第1五分位群の1.45倍（95％CI 1.21-1.74）、虚血性脳卒中リスクは1.44倍（同1.18-1.76）高かった。メンデル無作為化解析で、気分障害は脳卒中（オッズ比1.07、95％CI 1.03-1.11）および虚血性脳卒中（同1.09、1.04-1.13）に対し因果効果が...