術前の医療相談は術後有害転帰の増加に関連か

中-高リスクの非心臓手術を初めて受けた40歳以上のカナダ・オンタリオ州居住者の健康データを用いて、術前の医療相談（medical consultation）の有無と術後有害転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。傾向スコアでマッチさせた、手術前の4カ月間に術前医療相談を受けた患者と受けなかった患者の17万9809組で比較した。主要評価項目は術後30日の全死因死亡とした。 その結果、30日死亡率は医療相談群0.9％、非医療相談群0.7％だった（オッズ比1.19、95％CI 1.11-1.29）。医療相談群の方が、1年死亡（オッズ比1.15、95％CI 1.11-1.19）、院内脳卒中（同1.21、1.06-1.37）、院内人工呼吸器装着（同1.38、1.31-1.45）、および30日救急部受診（同1.07、1.05-1.09）のオッズが高く、院内心筋梗塞の発生率には差がなかった。救急治療での平均入院期間は、医療相談群6.0日、非医療相談群5.6日（差0.4日、95％CI 0.3-0.5）で、30日総医療費中央値は医療相談群の方が235ドル高かった。...