NASH消失には生活介入+最善の医療より肥満手術が効果的
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を有する肥満患者288例を対象に、NASHに対する肥満手術の効果を無作為化比較試験で検討(BRAVES試験)。生活介入+最善の医療、ルーワイ胃バイパス術、スリーブ胃切除術の各群に被験者を割り付けて比較した。主要評価項目は、術後1年での肝線維症悪化のないNASHの組織学的消失とした。 intention-to-treat解析の結果、主要評価項目達成率はルーワイ胃バイパス術群で56%、スリーブ胃切除術群で57%となり、生活介入+最善の医療群の16%と比べ有意に高かった(P<0.0001)。生活介入+最善の医療群と比較したNASH消失の可能性は、ルーワイ胃バイパス術群で3.60倍(95%CI 2.19-5.92、P<0.0001)、スリーブ胃切除術群で3.67倍(同2.23-6.02、P<0.0001)だった。per protocol解析(対象計236例)では、主要評価項目達成率はルーワイ胃バイパス術群、スリーブ胃切除術群ともに70%、生活介入+最善の医療群では19%だった(P<0.0001)。重度の有害事象は肥満手術群の10例で発生した。...
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