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高リスク糖尿病患者のMACE、NT-proBNPとhsTnTが関連

2023年5月9日  専門誌ピックアップ

アテローム性心血管疾患を有する、または高リスクの2型糖尿病患者へのダパグリフロジンを評価したDECLARE-TIMI 58試験の2次解析を実施(解析対象1万4565例)。N末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)または高感度心筋トロポニンT(hsTnT)で主要有害心血管イベント(MACE)高リスク者を特定できるか検討した。 MACEリスクの多変数モデルで解析した結果、NT-proBNPおよびhsTnTとリスクはそれぞれ有意に関連し(対数変換後の1SD当たりの調整後ハザード比NT-proBNP:1.62、95%CI 1.49-1.76、hsTnT:1.59、1.46-1.74)、両バイオマーカーを多変数モデルに含めた場合も関連が認められた(NT-proBNP:1.46、1.34-1.60、hsTnT:1.39、1.26-1.53)。バイオマーカー値が高いほど相対リスクの低下は数値的に大きく、最も高い第4四分位群では、プラセボ群よりダパグリフロジン群でMACEイベント発生率が名目上低かったが[NT-proBNP:ハザード比0.83、95%CI 0.71-0.97、絶対リスク...