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透析患者の治療価値観とACP・終末期ケアにずれ

2023年5月10日  JAMA Internal Medicine

維持透析患者を対象に、医療に対する価値観とアドバンス・ケア・プランニング(ACP)への取り組みおよび終末期ケアとの関連を調査研究で検討。重篤な状態になった場合に延命重視と緩和重視のどちらの治療に価値を置くかを患者に質問した。回答率は65.2%だった(適格患者1431例中933例)。 その結果、933例中452例(48.4%)が緩和重視、179例(19.2%)が延命重視、302例(32.4%)が分からないと回答した。多くの患者が事前指示書を作成しておらず(推定確率:緩和重視47.5% vs. 延命重視または分からない28.1%、P<0.001)、ホスピスについて(28.6% vs. 18.2%、P<0.001)、また、透析中止について(33.3% vs. 21.9%、P<0.001)話し合っていなかった。死亡した患者のうち、最後の1カ月の集中治療(23.5% vs. 26.1%、P=0.64)、透析中止(38.3% vs. 30.2%、P=0.09)およびホスピス入所(32.2% vs. 23.3%、P=0.07)の割合に統計的な差は見られなかった。...