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急性硬膜下血腫の減圧開頭術と開頭術、術後転帰を比較

2023年5月10日  New England Journal of Medicine

外傷性急性硬膜下血腫への減圧開頭術(222例)と開頭術(228例)の術後転帰を無作為化試験で比較。主要評価項目は術後12カ月時のExtended Glasgow Outcome Scale(GOSE)、副次評価項目は6カ月時のGOSE評価およびEuroQol Group 5-Dimension 5-Level questionnaire(EQ-5D-5L)によるQOLの評価とした。 その結果、12カ月時のGOSE評価差で調整済の共通オッズ比は0.85(95%CI 0.60-1.18、P=0.32)だった。6カ月時の結果も同様だった。12カ月時の評価で、死亡率は開頭術群で30.2%、減圧開頭術群で32.2%、植物状態はそれぞれ2.3%、2.8%で、GOSEスケールの lowerまたはupper good recoveryはそれぞれ25.6%、19.9%で発生した。12カ月時のEQ-5D-5Lスコアは両群で同等だった。無作為化後2週間以内に追加の頭蓋手術が実施されたのは開頭術群の14.6%、減圧開頭術群の6.9%だった。...