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mHSPCのアンドロゲン除去+エンザルタミド、持続的OS改善

2023年5月12日  The Lancet Oncology

転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)患者1125例を対象に、アンドロゲン除去療法+エンザルタミドが、アンドロゲン除去療法+通常の非ステロイド性抗アンドロゲン薬(対照)に比べて全生存期間(OS)を延長するかを第III相非盲検無作為化試験で検討(ENZAMET試験)。中間解析でエンザルタミドの早期のOS改善が示されており、今回は主解析の結果が報告された。 中央値68カ月の追跡で、OSはエンザルタミド群で延長(中央値は未到達、ハザード比0.70、95%CI 0.58-0.84、P<0.0001)、5年OSは対照群57%(95%CI 0.53-0.61)、エンザルタミド群67%(同0.63-0.70)だった。エンザルタミドのOS改善効果は、事前に設定された予後サブグループ(同時性転移か異時性転移か、高腫瘍量か低腫瘍量か)およびドセタキセル併用の有無で一貫していた。特に頻度の高かったグレード3-4の有害事象は、ドセタキセル関連の発熱性好中球減少症(対照群6% vs. エンザルタミド群6%)、疲労(1% vs. 6%)および高血圧(6% vs. 10%)だった。...