ナトリウム高摂取、アテローム性動脈硬化症に関連

スウェーデンの一般集団を対象に、ナトリウム摂取と冠動脈および頸動脈のアテローム性硬化症の関連を検討。冠動脈CT（9623例）および冠動脈カルシウムスコア（CACS、1万289例）の測定を受けた、Swedish Cardiopulmonary bioImage Studyの2施設（ウプサラおよびマルメ）の被験者を対象に、川崎式を用いて推定24時間ナトリウム排出量（est24hNa）を算出した。頸動脈プラークの検出には頸動脈超音波検査を使用した（1万700例）。 最小限の調整を行った順序ロジスティック回帰モデルでの解析の結果、est24hNaの増加は頸動脈プラーク（1000mg増加当たりオッズ比1.09、95％CI 1.06-1.12、P＜0.001）、CACS高値（同1.16、1.12-1.19、P＜0.001）、冠動脈狭窄（同1.17、1.13-1.20、P＜0.001）の発生増加と関連した。血圧で調整すると関連は消失し、血圧以外の既知の心血管危険因子で調整した場合には頸動脈プラークとの関連が認められたが、冠動脈アテローム性硬化症とは関連しなかった。...