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スタチン使用者の中強度運動、筋損傷悪化させず

2023年5月15日  Journal of the American College of Cardiology

筋肉症状がある症候性スタチン使用者35例(平均年齢62±7歳)、無症候性使用者34例(同66±7歳)、非使用者31例(同66±5歳、対照群)を対象に、スタチン使用者での長時間中強度運動(1日30km、40km、50kmのウォーキングを連続4日間)の筋損傷マーカー(乳酸脱水素酵素、クレアチンキナーゼ、ミオグロビン、心筋トロポニンI、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド)への影響を検討した(Exercise-induced Muscle Damage in Statin Users試験)。 その結果、全群で、ベースラインの筋損傷マーカー値はいずれも同等で(P>0.05)、運動後に上昇し(P<0.001)、上昇度に差はなかった(P>0.05)。ベースラインの筋肉痛スコアは症候性群で高く(P<0.001)、運動後に全群で増加した(P<0.001)。運動後の筋肉弛緩時間は、症候性群の方が非使用者群に比べ長かった(P=0.035)。コエンザイムQ10値に症候性者群、無症候性群、対照群で差は見られず(2.3nmol/U vs. 2.1nmol/U vs. 2.1nmol/U、P=0.20)、筋損傷マ...