母親の飲用水中リチウム曝露が児のASDリスク増加と関連

デンマークで2000-13年に出生した自閉スペクトラム障害（ASD）小児患者8842例（男児79.3％）と出生年および性別でマッチさせた対照者4万3864例（同79.2％）を対象に、妊娠中の母親の飲用水に含まれるリチウムへの曝露と児のASDの関連を全国住民対象症例対照研究で検討。ジオコードに基づく妊娠中の居住地を、全地域の上水道中リチウム測定値151件に基づく飲用水中リチウム推定値とリンクさせた。 その結果、ジオコードに基づく母親の飲用水中リチウムへの推定曝露量が四分位範囲（IQR）増加するごとに、児のASDオッズが上昇した（オッズ比1.23、95％CI 1.17-1.29）。児のASDオッズ上昇は母親の推定リチウム曝露量の第2四分位（7.36-12.67 μg/L）から始まると推定され、対照群（7.39 μg/L未満）に対する最高四分位群（16.78 μg/L超）のオッズ比は1.46（95％CI 1.35-1.59）だった。...