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軟部肉腫の病理学的完全奏効、生存率の改善と関連

2023年5月18日  JAMA Oncology

限局性軟部肉腫患者を対象とした2つの多施設共同非無作為化第II相臨床試験の補助的解析を行い、病理学的完全奏効(pCR)と生存転帰との関連を検討。術前補助化学放射線療法を評価したRTOG 9514試験の患者64例と、術前画像誘導放射線治療を評価したRTOG 0630試験の患者79例を対象とした。長期転帰は0630試験の79例で評価した。 その結果、pCRを得た患者の割合は9514試験で27.5%、0630試験で19.4%だった。5年全生存率は、pCRを得た患者の場合100%だったが、pCRを得られなかった患者の場合、9514試験で76.5%(95%CI 62.3-90.8)、0630試験で56.4%(同43.3-69.5)だった。全体で、pCR未満と比較してpCRは全生存率(P=0.01)および無病生存率(HR 4.91、95%CI 1.51-15.93、P=0.008)の改善と関連した。5年局所不成功率は、pCRを得た患者の場合0%だったが、pCR未満の患者の場合、9514試験で11.7%(95%CI 3.6-25.1)、0630試験で9.1%(同3.3-18.5)だった。...