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腎細胞がん診断後の禁煙で死亡および進行のリスク低下

2023年5月20日  Journal of Clinical Oncology

診断時に喫煙していた原発性腎細胞がん患者212例を対象に、診断後の禁煙と死亡およびがん進行のリスクとの関連を前向きコホート研究で検討。構造化調査票に回答後、2020年まで年1回追跡して喫煙状況とがんの進行を評価した。追跡期間中央値は8.2年だった。 その結果、84例(40%)が診断後に禁煙した。リスク人年は喫煙継続期間で748.2人年、禁煙期間で611.2人年だった。追跡5年で、禁煙期間の方が喫煙継続期間より全生存率(85% vs. 61%)および無増悪生存率(80% vs. 57%)が高かった(いずれもP<0.001)。多変量時間依存性モデルでは、禁煙は全死因死亡率(ハザード比0.51、95%CI 0.31-0.85)、疾患の進行(同0.45、0.29-0.71)、およびがん特異的死亡率(同0.54、0.31-0.93)のリスクが低かった。禁煙の便益は全サブグループ(軽度喫煙者と中等度-重度喫煙者、早期がん患者と末期がん患者)で認められた。...