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妊娠関連がんで高い5年死亡率、死亡リスクは部位により差

2023年5月22日  JAMA Oncology

2003-16年にがんと診断されたカナダ3州に在住の閉経前女性(18-50歳)を対象に、妊娠関連がん(妊娠中または出産後1年以内に診断されたがん)の死亡率および生存率を集団ベースの後ろ向きコホート研究で検討。1014例が妊娠中(受胎から出産まで)、3074例が産後期(出産後1年以内)、2万219例が妊娠から長期間経過後にがんと診断された。 その結果、1年生存率では違いは見られなかったが、5年生存率では妊娠中または産後期にがんと診断された女性で低かった。妊娠関連がんの死亡リスクは、妊娠中(調整後ハザード比1.79、95%CI 1.51-2.13)および産後期(同1.49、1.33-1.67)ともに高かったが、がんの部位でばらつきがあり、妊娠中に診断された乳がん(同2.01、1.58-2.56)、卵巣がん(同2.60、1.12-6.03)、胃がん(同10.37、3.56-30.24)、産後期に診断された脳腫瘍(同2.75、1.28-5.90)、乳がん(同1.61、1.32-1.95)、悪性黒色腫(同1.84、1.02-3.30)で、死亡ハザード比の上昇が見られた。...