大うつ病エピソード、ECTがケタミンを上回る有効性示す

成人の大うつ病エピソードに対するケタミンと電気痙攣療法（ECT）の有効性を、系統的レビューおよびメタ解析で比較。MEDLINE、ScienceDirect、Google Scholarデータベースから抽出した並行群間無作為化試験5件（患者計：ケタミン群141例、ECT群137例）を解析対象とした。 その結果、治療開始1週時でのうつ病評価の統合標準平均差は－0.39（95％CI －0.81-0.02、I2＝45％、試験5件）で、方法論的に強い試験2件の感度解析でも－0.45（同－0.75-－0.14、6％）となり、ETCのケタミンに対する優越性が確認された。試験で定義した奏効（リスク比1.27、1.06-1.53、I2＝0％、試験3件）および寛解（同1.43、1.12-1.82、0％、試験2件）の達成率でもETCは優越性を示した。奏効および寛解までのセッション回数および認知機能転帰に有意差は見られなかった。...