1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. モルヌピラビルでコロナ罹患後の急性後遺症リスク低下

モルヌピラビルでコロナ罹患後の急性後遺症リスク低下

2023年5月25日  British Medical Journal

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の急性後遺症(PASC: post-acute sequelae of covid-19)リスクが抗ウイルス薬モルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)投与により低下するかどうか、米国退役軍人省のデータを用いたコホート研究で検討。2022年1月5日から2023年1月15日までに検査結果が陽性で、重症化の危険因子を1つ以上有し、検査陽性後30日間生存していた22万9286例を組み入れた。そのうち1万1472例が5日以内にモルヌピラビルを処方された。 その結果、5日以内にモルヌピラビルを使用した群は非投与群との比較でPASC(相対リスク0.86、95%CI 0.83-0.89、180日時点の絶対リスク低下2.97%、95%CI 2.31-3.60%)、急性期後死亡(ハザード比0.62、95%CI 0.52-0.74、絶対リスク低下0.87%、95%CI 0.62-1.13%)および急性期後入院(同0.86、0.80-0.93、1.32%、0.72-1.92%)のリスクが低下していた。モルヌピラビルは、13項目の急性感染後後遺症のうち律動異常、肺塞栓...