累積HbA1c値が9％以上で糖尿病患者の認知症リスク高い

2型糖尿病患者25万3211例（平均年齢61.5歳、男性53.1％）を対象に、さまざまなHbA1c値の累積曝露（time-updated cumulative exposure）と認知症リスクの関連をコホート研究で検討。平均追跡期間は5.9年、HbA1c測定値が総ヘモグロビンの6％未満、6％以上7％未満、7％以上8％未満、8％以上9％未満、9％以上10％未満、10％以上で被験者を分類した。 年齢、人種および民族などで調整したCox比例ハザード回帰モデルでの解析の結果、HbA1c測定値の50％超が9％以上10％未満（調整後ハザード比1.31、95％CI 1.15-1.51）または10％以上（同1.74、1.62-1.86）だった患者群の方が、50％以下だった患者群に比べ認知症リスクが高かった。一方、HbA1c測定値の50％超が6％未満（同0.92、0.88-0.97）、6％以上7％未満（同0.79、0.77-0.81）、7％以上8％未満（同0.93、0.89-0.97）だった患者群の方が、50％以下だった患者群に比べ認知症リスクが低かった。...