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妊娠中に一部の抗てんかん薬使用、児の精神疾患リスク増加

2023年5月27日  JAMA Neurology

デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンで、抗てんかん薬(ASM)への出生前曝露と小児期および思春期の精神疾患発症の関連を前向き住民対象レジストリ研究で検討。1996-2017年に、てんかんのある母親から出生した単胎児3万8661例(男性51.3%、試験終了時の平均年齢7.5歳)を研究対象とした。出生前ASM曝露率は42.6%だった。 その結果、出生前のバルプロ酸曝露は複合精神的評価項目のリスク増加と関連し(調整後ハザード比1.80、95%CI 1.60-2.03)、18歳時の累積リスクはASM曝露群42.1%(95%CI 38.2-45.8)、非暴露群31.3%(同28.9-33.6)だった。出生前のラモトリギン、カルバマゼピン、oxcarbazepine曝露は精神疾患リスク増加と関連しなかったが、トピラマート曝露は注意欠如・多動性障害(調整後ハザード比2.38、95%CI 1.40-4.06)、レベチラセタム曝露は不安(同2.17、1.26-3.72)および注意欠如・多動性障害(同1.78、1.03-3.07)と関連した。...