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生活に支障ある腰痛に認知機能療法は低コストで効果的

2023年5月27日  Lancet

中等度以上の痛みがあり身体活動制限を伴う腰痛が3カ月以上持続している患者492例を対象に、cognitive functional therapy(CFT、認知・身体機能・生活習慣への理学療法)単独またはCFTに運動センサーによるバイオフィードバックを併用した場合の治療効果と経済性を、無作為化3群並行群間第III相試験で通常治療と比較した(RESTORE試験)。主要評価項目をローランド・モリス障害質問票による13週時の身体活動制限、主要経済性評価項目を質調整生存年(QALY)とした。 その結果、13週時の主要臨床評価項目は、両CFT群の方が通常治療群よりも良好だった(CFT単独群:平均差-4.6、95%CI -5.9--3.4、CFT+バイオフィードバック群:同-4.6、-5.8--3.3)。この結果は52週時でも同等と確認された。主要経済性評価項目では両CFT群の方が通常治療より効果的であることが示され、社会的コストが低かった(直接および間接費用:-5276豪ドル、95%CI -1万529--24、生産性損失:-8211豪ドル、同 -1万2923--3500)。...