心房細動のカテーテルアブレーション、遅延戦略も有効
2023年5月27日
European Heart Journal
症候性心房細動患者89例(平均年齢59歳、女性29%)を対象に、早期(募集から1カ月以内)と遅延(最適化された薬物療法の12カ月後)の2つのカテーテルアブレーション戦略の心房細動(AF)管理への効果を無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、アブレーション後12カ月での心房性不整脈のない生存率とした。 その結果、肺静脈隔離は全被験者で成功した。12カ月時で、早期群の56.3%、遅延群の58.6%に不整脈の再発が認められなかった(ハザード比1.12、95%CI 0.59-2.13、P=0.7)。副次転帰のAF 負荷中央値(早期 vs. 遅延:0%[IQR 3.2]vs. 0%[IQR 5]、P=0.66)、発作性AF患者のAF負荷中央値(同:0%[1.1]vs. 0%[4.5]、P=0.78)、持続性AF患者のAF負荷中央値(同:0%[22.8]vs. 0%[5.6]、P=0.45)、12カ月時での抗不整脈薬の使用(33% vs. 37%、P=0.8)にも、有意な群間差はなかった。...
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