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妊娠糖尿病のスクリーニングに持続血糖測定を活用

2023年5月28日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

妊娠30週未満で2段階法による妊娠糖尿病検診を受ける人を対象に、持続血糖測定(CGM)の結果と有害転帰との関連を前向き研究で検討。参加者に50g経口ブドウ糖負荷試験実施時点から10日間、CGMを実施した。主要評価項目は、新生児有害転帰(在胎不当過大、肩甲難産または新生児外傷、呼吸窮迫、低血糖に対するブドウ糖静脈内投与の必要性、胎児死亡および新生児死亡)の複合とした。Youden指数を用いて、CGMで血糖値が目標範囲(63-140mg/dL)を超えていた時間(TAR)の割合の閾値を10%とした。 募集した136例のうち92例(67.6%)からデータが得られ、そのうち2例(2.2%)が2段階法で妊娠糖尿病の診断を受けた。17例(18.5%)がTAR 10%以上だった。TAR 10%以上では、10%未満よりも新生児の複合有害転帰の割合が有意に高かった(63% vs. 18%、P=0.001)。さらに、TAR 10%以上では新生児の低血糖の割合が高く(47% vs. 14.5%、P=0.009)、入院期間も長かった(4日 vs. 2日、P=0.03)。母親の転帰には群間で差が認められなかった。...