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妊娠20週前の糖尿病治療で新生児有害事象の発生率減

2023年5月30日  New England Journal of Medicine

妊娠20週前に妊娠糖尿病の治療を実施することで、母体および新生児の健康状態が改善するかを無作為化試験で検討(TOBOGM試験)。妊娠4週-19週6日の妊娠糖尿病女性802例を対象に、即時治療群と対照群[遅延治療(妊娠15.6±2.5週の反復経口ブドウ糖負荷試験の結果に基づく治療)または無治療]に分けて比較した。793例(98.9%)の追跡データを入手した。 その結果、新生児有害転帰は、即時治療群24.9%、対照群30.5%で発生した(調整後リスク差-5.6%ポイント、95%CI -10.1--1.2)。妊娠関連高血圧は、即時治療群10.6%、対照群9.9%で発生した(同0.7%ポイント、-1.6-2.9)。新生児の平均除脂肪体重は、即時治療群2.86kg、対照群2.91kgだった(調整後平均差-0.04g、95%CI -0.09-0.02)。スクリーニングおよび治療に関連する重篤な有害事象に、群間差は観察されなかった。...