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FLT3-ITD陽性AML、標準化学療法+キザルチニブで総生存改善

2023年5月30日  Lancet

18-75歳のFLT3遺伝子内縦列重複(ITD)変異陽性急性骨髄性白血病(AML)患者539例(男性55%、年齢中央値56歳)を対象に、FLT3選択的経口阻害薬キザルチニブを標準化学療法と併用した有効性を、第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(QuANTUM-First試験)。主要評価項目は、総生存期間(無作為化から全死因死亡まで)とした。なお、キザルチニブ群55%、プラセボ群62%が死亡や同意撤回したため、試験を中止した。 追跡調査期間中央値39.2カ月時点の総生存期間中央値は、キザルチニブ群が31.9カ月(95%CI 21.0-推定不能)、プラセボ群が15.1カ月(同13.2-26.2)だった(ハザード比0.78、95%CI 0.62-0.98、P=0.032)。有害事象が1つ以上(キザルチニブ群100% vs. プラセボ群99%)およびグレード3以上の有害事象が1つ(同92% vs. 90%)認められた患者の割合は、いずれも両群で同程度だった。主なグレード3または4の有害事象は、両群で発熱性好中球減少症、低カリウム血症、肺炎、キザルチニブ群で好中球減少症だった。...