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局所進行大腸がん、HIPEC追加で3年局所領域制御率向上

2023年5月31日  JAMA Surgery

18-75歳の局所進行原発大腸がん(cT4N02M0)患者184例(平均年齢61.5歳、男性60.3%)を対象に、術中腹腔内温熱化学療法(HIPEC)の有効性および安全性を第III相非盲検無作為化試験で検討。細胞切除+マイトマイシンCを用いたHIPEC(試験群)を、細胞切除単独(対照群)と比較した。その後、全患者に術後補助化学療法を実施した。主要評価項目は、3年局所領域制御(LC)率とした。 その結果、3年LC率は、HIPEC群(97.6%)の方が対照群(87.6%)より高かった(ログランク検定のP=0.03、ハザード比0.21[95%CI 0.05-0.95])。無病生存率(HIPEC群81.2%、対照群78.0%、ログランク検定のP=0.22、同0.71[0.41-1.22])および総生存率(91.7% vs. 92.9%、ログランク検定のP=0.68、同0.79[0.26-2.37])に差は認められなかった。pT4に分類したサブグループでは、3年LC率に関して試験治療による明らかな便益が認められた(98.3% vs. 82.1%、ログランク検定のP=0.003、同0.09[0.0...