反復着床不全にprednisone使用も生産率改善せず

卵母細胞採取時に38歳未満で、凍結融解胚移植を受ける反復着床不全の女性患者715例を対象に、免疫抑制薬prednisone（1日1回、10mg）の生産率に対する有効性を、二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。主要評価項目は、生児出生（在胎週数28週以上で出生した生命徴候が認められる新生児の出産と定義）とした。 その結果、生産率は、prednisone群37.8％（357例中135例）、プラセボ群38.8％（358例中139例）だった（絶対差－1.0％［95％CI －8.1-6.1］、相対比0.97［95％CI 0.81-1.17］、P＝0.78）。生化学的流産率は、prednisone群17.3％、プラセボ群9.9％（同7.5％［0.6-14.3］、1.75［1.03-2.99］、P＝0.04）で、早産率はprednisone群11.8％、プラセボ群5.5％（同6.3％［0.2-12.4］、2.14［1.00-4.58］、P＝0.04）だった。生化学的妊娠、臨床的妊娠、着床、新生児合併症、先天奇形、およびその他の有害事象の発生率、平均出生体重に、統計学的有意な群間差はなかった。...