低侵襲腰椎減圧術中のステロイド投与、疼痛軽減せず

2013-19年に低侵襲の腰椎減圧術を受けた患者を対象に、術中のメチルプレドニゾロンの臨床的効果を単一施設前向き無作為化試験で評価。研究期間中、ほぼ全例の術中ステロイド投与患者を追跡した。主要評価項目は、術後2週時と4カ月時の視覚アナログ尺度（VAS）疼痛スコアとオスウェストリー障害指数（ODI）とした。 患者486例を平均5.17年間にわたり追跡した結果、全ての患者における解析では、術後2週時および4カ月時の両時点で疼痛に差はなかった。ODIは2週時で減少が見られたが（ODI：16.71 vs. 21.02、P＝0.04）、4カ月時では減少は確認できなかった。これは、主に術前ODI高値例のODI減少によるものと考えられた（ODI：13.00 vs. 43.43、P＝0.03）。ステロイド投与群では、研究期間中の再手術率が高かった。...