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KMT2A再構成ALL乳児にブリナツモマブが安全で有効

2023年6月1日  New England Journal of Medicine

KMT2A再構成急性リンパ芽球性白血病(ALL)の乳児30例(1歳未満)に対する、ブリナツモマブの安全性と有効性を検討した。Interfant-06試験で用いた化学療法を行い、この導入療法後にブリナツモマブ投与1コースを追加し、中央値26.3カ月間追跡した。 その結果、主要評価項目とした毒性(ブリナツモマブの完全中止や死亡)は発生しなかった。重篤な有害事象が10件(発熱4件、感染4件、高血圧1件、嘔吐1件)報告され、この毒性プロファイルは、他試験で年長患者に報告されたものと同様だった。ブリナツモマブ投与後の微小残存病変は、16例が陰性、12例が低値(5×10-4未満、正常細胞1万個当たり白血病細胞5個未満)となり(計28例、93%)、その後の治療中に全て陰性となった。2年無病生存率は81.6%(95%CI 60.8-92.0)、Interfant-06試験では49.4%(同42.5-56.0)、全生存率はそれぞれ93.3%(同75.9-98.3)、65.8%(同58.9-71.8)だった。...