特発性CD4リンパ球減少症、感染症やがんのリスク高い

特発性CD4リンパ球減少症患者91例を対象に、臨床的、遺伝学的、免疫学的、予後的特性を検討。追跡期間は374人年で、CD4＋T細胞数中央値は80個/mm3だった。 その結果、最も頻度の高かった日和見感染は、ヒトパピローマウイルス関連疾患（29％）、クリプトコッカス症（24％）、伝染性軟属腫（9％）、非結核性抗酸菌症（5％）だった。100個/mm3未満のCD4数低値群は、101-300個/mm3の高値群に比べ、日和見感染（オッズ比5.3、95％CI 2.8-10.7）および浸潤がん（同2.1、1.1-4.3）の高リスク、自己免疫の低リスク（同0.5、0.2-0.9）と関連した。死亡リスクは、年齢および性別で調整した一般集団と同等だったが、がん有病率は高かった。...