特発性肺線維症、標準治療にziritaxestat上乗せ効果なし

特発性肺線維症患者1306例を対象に、標準治療に上乗せしたオートタキシン阻害薬ziritaxestatの有効性と安全性を第III相無作為化試験2件で検討（ISABELA 1試験525例、ISABELA 2試験781例）。52週時の努力肺活量（FVC）年間低下率を主要評価項目とした。試験は、独立データ安全性モニタリング委員会の勧告により、早期中止となった。 どちらの試験でも、ziritaxestatは、プラセボに比べてFVC年間低下率を改善しなかった。ISABELA 1試験で、FVC年間低下率の最小二乗平均値は、プラセボ群－147.3mL（95％CI －199.8-－94.7）に対して、ziritaxestat 600mg群－124.6mL［同－178.0-－71.2、群間差22.7mL（95％CI －52.3-97.6）］および200mg群－173.9mL［同－225.7-－122.2、－26.7mL（－100.5-47.1）］だった。ISABELA 2試験で、FVC年間低下率の最小二乗平均値は、プラセボ群－176.6mL（同－211.4-－141.8）に対して、ziritaxesta...