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大腸がん再発の早期発見にctDNAメチル化の縦断的評価

2023年6月2日  JAMA Oncology

ステージI-IIIの大腸がん患者299例を対象に、6種類のDNAメチル化マーカーを用いて血中循環腫瘍DNA(ctDNA)を測定し、疾患の経過に伴うctDNAメチル化の縦断的変化と大腸がん再発の関連を多施設共同前向き縦断コホート研究で検討。血液サンプルは、手術の前後、補助化学療法中と補助化学療法後、および最長2年間、3カ月ごとに採取した。 その結果、術後1カ月時点で、ctDNA陽性患者はctDNA陰性患者よりも再発の可能性が17.5倍高かった(ハザード比17.5、95%CI 8.9-34.4、P<0.001)。補助化学療法後では、ctDNA陽性患者の方が、陰性患者よりも無再発生存期間が有意に短かった(同13.8、5.9-32.1、P<0.001)。決定的治療後の縦断的ctDNA解析では、ctDNA陽性患者の方が、陰性患者よりも無再発生存率が低いという識別効果が示された(同20.6、9.5-44.9、P<0.001)。ctDNAの状態が長期に維持されると識別効果は強まった(同68.8、18.4-257.7、P<0.001)。...