1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 脳の変化より身体健康不良が精神疾患の顕著な徴候

脳の変化より身体健康不良が精神疾患の顕著な徴候

2023年6月4日  JAMA Psychiatry

一般的な精神疾患(統合失調症、双極性障害、うつ病、全般性不安障害)の生涯診断を有する成人8万5748例と健常対照者8万7420例を対象に、脳および7つの身体系統の健康状態を横断研究で評価した。 その結果、精神疾患群で、身体の健康(特に代謝、肝臓および免疫系の健康を指標化したスコア)が基準範囲から逸脱していた。脳の変化と比較して身体の健康不良のAUC[診断分類(患者 vs. 対照)の精度を示す受診者動作特性曲線下面積]は、▽統合失調症[身体:0.81(95%CI 0.79-0.82)、脳:0.79(95%CI 0.79-0.79)]、▽双極性障害[同0.67(0.67-0.68)、0.58(0.57-0.58)]、▽うつ病[同0.67(0.67-0.68)、0.58(0.58-0.58)]、▽不安[同0.63(0.63-0.63)、0.57(0.57-0.58)]の顕著な徴候だった。脳の健康は、身体の健康よりも診断を正確に鑑別できた。鑑別診断の精度を示す平均AUCは、▽統合失調症-その他[同0.70(0.70-0.71)、0.79(0.79-0.80)]、▽双極性障害-その他[同0.60...