5-ARIの使用と前立腺がん死亡率に関連認めず

5α還元酵素阻害薬（5-ARI）と前立腺がん死亡率との関連を、系統的レビューおよびメタ解析で検討。5-ARIを使用する男性患者と非使用患者のPCa死亡率を比較した無作為化試験、前向きコホート研究、または後ろ向きコホート研究11件（5-ARI使用患者13万8477例、非使用患者310万5098例）を解析対象とした。逆分散法とランダム効果モデルを用いて、5-ARIの使用とPCa死亡率との関連を評価した。 その結果、5-ARIの使用と前立腺がん死亡率に、統計学的に有意な関連は認められなかった（調整後ハザード比 1.04、95％CI 0.80-1.35、P＝0.79）。ベースラインで前立腺がんと診断されていた患者を除外した、研究に限定したサブグループ解析（同1.00、0.60-1.67、P＝0.99）、および前立腺特異抗原値を調整した研究に限定したサブグループ解析（同0.76、0.57-1.03、P＝0.08）でも、有意な関連は認められなかった。...