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CLL患者へのベネトクラクス併用、免疫化学療法より有用

2023年6月4日  New England Journal of Medicine

病勢安定の進行慢性リンパ性白血病(CLL)患者926例を対象に、ベネトクラクス(V)+抗CD20抗体併用療法を第3相非盲検試験で評価した。免疫化学療法6サイクル、またはV+リツキシマブ、V+オビヌツズマブ、V+オビヌツズマブ+イブルチニブいずれか12サイクルに、患者を均等に割り付けた。 その結果、主要評価項目とした15カ月目の微小残存病変陰性は、V+オビヌツズマブ群(86.5%、97.5%CI 80.6-91.1)とV+オビヌツズマブ+イブルチニブ群(92.2%、同87.3-95.7)が、免疫化学療法群(52.0%、同44.4-59.5)より高かった(いずれもP<0.001)。3年無増悪生存率は、V+オビヌツズマブ+イブルチニブ群90.5%、V+オビヌツズマブ群87.7%(病勢進行または死亡のハザード比0.42、97.5%CI 0.26-0.68、P<0.001)が、免疫化学療法群75.5%(同0.32、0.19-0.54、P<0.001)より有意に高かった。グレード3とグレード4の感染症は、免疫化学療法群(18.5%)とV+オビヌツズマブ+イブルチニブ群(21.2%)が、V+リツキシ...