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ダパグリフロジン、心不全入院/心血管死イベントを抑制

2023年6月6日  専門誌ピックアップ

駆出率(EF)軽度低下またはEF保持心不全患者6263例を対象に、全(初回および再発)心不全イベントおよび心血管死に対するダパグリフロジンの効果を、DELIVER試験の事前指定解析で検討。Lin-Wei-Yang-Ying(LWYY)モデルおよびjoint frailtyモデルを用いて、全心不全イベント(入院、または経静脈治療を要する心不全での緊急受診)および心血管死に対するダパグリフロジンの効果を評価した。 その結果、LWYYモデルでは、プラセボと比較したダパグリフロジンの全心不全イベントおよび心血管死の発生率比は0.77(95%CI 0.67-0.89、P<0.001)、従来のtime to first event解析ではハザード比0.82(同0.73-0.92、P<0.001)だった。joint frailtyモデルでは全心不全イベントの発生率比は0.72(同0.65-0.81、P<0.001)、心血管死の発生率比は0.87(同0.72-1.05、P=0.14)だった。EFにより定義されたサブグループを含め、全サブグループで同様の結果が得られた。...