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妊娠のための乳がん内分泌療法中断で再発リスク上昇せず

2023年6月6日  New England Journal of Medicine

ホルモン受容体陽性早期乳がん女性516例(年齢中央値37歳)を対象に、妊娠を試みる目的で内分泌療法を一時中断した場合の再発リスクを単群試験で検討。試験の組み入れ基準を満たす女性で構成される外部対照群の転帰と比較した。主要評価項目は、追跡期間中の乳がん事象(浸潤乳がんの局所再発、領域再発、遠隔再発、または新規の対側浸潤乳がんと定義)の発生数とした。 その結果、乳がん診断から組み入れまでの期間の中央値は29カ月で、93.4%が乳がん病期I-II期だった。追跡期間1638患者年(追跡期間中央値41カ月)時点で、44例に乳がん事象が生じ、結果は安全性の閾値を超えなかった。乳がん事象の3年発生率は、治療中断群が8.9%(95%CI 6.3-11.6)、対照群が9.2%(同7.6-10.8)だった。妊娠状況を追跡した497例のうち、74.0%が1回以上妊娠し、63.8%が1人以上の生児を出産した。計365例の児が出生した。...