高齢糖尿病患者にGLP1RA追加でMACEと心不全入院が減少

米国退役軍人の糖尿病患者（中央値67歳、糖尿病罹患期間8.5年）を対象に、現行のDPP-4阻害薬治療に、GLP-1受容体作動薬、またはSGLT2阻害薬を追加した場合の主要心血管イベント（MACE）予防効果を後ろ向きコホート研究で評価した。 その結果、MACEと心不全の発生率は、GLP-1受容体作動薬を追加した場合はDPP-4阻害薬単独よりも低く（補正ハザード比0.82、95％CI 0.72-0.94）、補正後リスク差は1000人年当たり3.2イベント（95％CI 1.1-5.0）だった。SGLT2阻害薬の追加では、MACEや心不全入院との関連性は認められなかった（補正ハザード比0.91、95％CI 0.78-1.08、補正後リスク差1.28、同－1.12-3.32）。...