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専門家の早期緩和ケアで腹部がん手術患者のQOL改善せず

2023年6月9日  JAMA Surgery

腹部内のがんに対して手術を受ける患者235例(年齢中央値65.0歳、男性60.0%)を対象に、専門家による緩和ケアの早期介入の有効性を単施設無作為化試験で検討。手術はがんの治癒または持続的コントロールを目的とした。術前相談および術後の緩和ケア介入を行った。Functional Assessment of Cancer Therapy-General(FACT-G)試験転帰指数(TOI)を用いて、術後90日時点の身体的および機能的QOLを通常ケアと比較した。 その結果、FACT-G TOIの調整後スコア中央値に両群で差は認められなかった(介入群:46.77[95%CI 44.18-49.04] vs. 通常ケア群:46.23[同43.08-48.14]、P=0.46、オッズ比1.17[95%CI 0.77-1.80])。FACT-Gスコアで評価した全体のQOL(オッズ比1.09[95%CI 0.75-1.58])、在宅生存日数(同0.87[0.69-1.11])、または1年総生存率(ハザード比0.97[95%CI 0.50-1.88])にも、緩和ケアによる改善は認められなかった。...