大気汚染への曝露24時間以内に症候性不整脈のリスク上昇
中国で、大気汚染が不整脈の発症に及ぼす影響を、全国規模の時間層別化症例クロスオーバー研究で検討。症候性不整脈(心房細動、心房粗動、心房・心室性期外収縮、上室性頻拍)の発症に関する情報と、微粒子(PM2.5)、粗粒子(PM2.5-10)、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)、オゾンの濃度データをそれぞれ1時間単位で入手した。各患者の症例期間を同じ時間帯、曜日、月、年の3つまたは4つの対照期間とマッチさせた。 急性症候性不整脈を発症した19万115例を組み入れた。大気汚染は曝露後数時間以内の症候性不整脈発症のリスク上昇との関連が見られたが、このリスクは24時間後には大幅に低下した。曝露後24時間以内のPM2.5、NO2、SO2、COの四分位範囲の増加に、心房細動(1.7-3.4%)、心房粗動(8.1-11.4%)、上室性頻拍(3.4-8.9%)の有意なオッズ上昇との関連が見られた。PM2.5-10への曝露は心房粗動(8.7%)および上室性頻拍(5.4%)の有意なオッズ上昇との関連が見られ、オゾンへの曝露は上室性頻拍(3.4%)のオッズ上昇との関連が見られた。...
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