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CNNの利用で皮膚科医のメラノサイト病変診断精度が改善

2023年6月10日  専門誌ピックアップ

メラノサイト病変の分類で、皮膚科医が画像等の機械学習に使われる「畳み込みニューラルネットワーク(CNN)」を用いることによる便益を医療機関2施設の前向き診断試験で評価。皮膚科医が、肉眼およびダーモスコピーでメラノサイト病変の検出と診断(範囲0-1、悪性閾値0.5以上)、および管理(処置なし、経過観察、切除)を決定した。次に、病変のダーモスコピー画像をCNNで評価し、CNN悪性度スコア(範囲0-1、悪性閾値0.5以上)を皮膚科医に転送して病変の再評価を実施した。 その結果、皮膚科医22人が患者188例から疑わしいメラノサイト病変228個(母斑190個、悪性黒色腫38個)を検出した。CNNの結果を用いた再評価で、診断の感度と特異度が有意に改善した[平均感度84.2%(95%CI 69.6-92.6)から100.0%(同90.8-100.0)、P=0.03、平均特異度72.1%(同65.3-78.0)から83.7%(同77.8-88.3)、P<0.001、平均確度74.1%(同68.1-79.4)から86.4%(同81.3-90.3)、P<0.001、平均受信者動作特性曲線下面積(ROC A...