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乳房密度の低下率が低いと乳がんリスクは高い

2023年6月10日  JAMA Oncology

米国で、マンモグラフィ検診での乳房密度の経時的変化が、その後の乳がん発症に及ぼす影響をコホート内症例対象研究で検討。Joanne Knight Breast Health Cohortの登録時に、がんのない女性から標本抽出して最長10年追跡した。病理学的に乳がんが確認された289例の症例患者を特定し、各症例に約2例の対照者(658例)を抽出した。計8710枚の頭尾方向撮影のマンモグラフィ画像について、体積測定する乳房密度の経時的変化を評価した。 参加者947例の登録時の平均年齢(標準偏差)は56.67(8.71)歳で、黒人が14.9%、白人が80.6%、その他が2.1%、未回答が2.4%だった。最終のマンモグラフィ撮影から乳がん診断日までの間隔は、平均2.0年だった(10パーセンタイル1.0年、90パーセンタイル3.9年)。乳房密度は症例群と対照群のいずれも時間経過とともに低下したが、乳がんが発生した乳房では、対照群よりも低下率が有意に低かった(推定値0.027、95%CI 0.001-0.053、P=0.04)。...