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急性放射線皮膚炎の重症化予防に細菌除菌が有効

2023年6月11日  JAMA Oncology

放射線治療を受けたがん患者77例(乳がん75例と頭頸部がん2例)を対象に、ムピロシン軟膏鼻腔内塗布およびクロルヘキシジン清拭による細菌除菌(bacterial decolonization:BD)で、急性放射線皮膚炎(ARD)の重症度が低下するかを第II/III相無作為化試験で標準治療と比較した。 その結果、主要評価項目に規定した湿性落屑を伴うグレード2以上のARD発生率は、BD群0%、標準治療群23.7%だった(P=0.001)。乳がん患者75例に限っても結果は類似していた(BD群0% vs. 標準治療群21.6%、P=0.002)。ARDグレードは標準治療群[平均(標準偏差)1.6(0.8)]よりもBD群[同1.2(0.7)]の方が有意に低かった(P=0.02)。BD群39例中27例(69.2%)がレジメンを遵守し、1例(2.5%)にBD関連の有害事象(そう痒)が発生した。...