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小児の敗血症関連死亡の約半数にPICSを認める

2023年6月11日  Chest

小児のPICS(Persistent Inflammation, Immunosuppression, and Catabolism Syndrome)が敗血症関連死亡に占める割合と、病原体プロファイルおよび併存疾患について、単一施設の匿名化されたデータベースを用いた後ろ向き研究で検討。1997-2020年に培養陽性の敗血症で死亡し、臨床検査データが入手できた21歳以下の全患者を対象に、PICSの有無について評価した。 その結果、培養陽性敗血症557例が抽出され、そのうち262例(47%)がPICSを有していた。PICSの患者は、血液学的/腫瘍学的疾患または心疾患が併存する割合が高かった。PICS患者は非PICS患者との比較で、真菌感染のオッズが高かった(オッズ比2.69、CI 1.59-4.61、P<0.001)。リンパ球絶対数(ALC)1.0×103/μL未満の持続は、他の臨床検査値と比較してPICSとの関連が最も強かった。多変量ロジスティック回帰分析では、PICS患者は小児ICU(集中治療室)よりも心臓ICUで高頻度だった(同3.43、1.57-7.64、P=0.002)。...