1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. たこつぼ症候群は心筋灌流の異常が原因か

たこつぼ症候群は心筋灌流の異常が原因か

2023年6月11日  European Heart Journal

たこつぼ症候群(TTS)の発症原因について、冠動脈微小血管機能障害(CMD)マウスモデルを用いて検討。野生型マウス(WT群)、冠血管のKv1.5チャネル欠損マウス(Kv1.5-/-群)、Kv1.5チャネル発現を誘導可能なマウス(TgKv1.5-/-群)に横大動脈狭窄(TAC)処置を行い、心エコーで心基部および心尖部の左室(LV)内径短縮率と心筋血流量(MBF)を測定した。 その結果、Kv1.5-/-群では、TACが誘発する収縮期の心尖部バルーン状拡張によって負の内径短縮率が示された(心基部との比較でP<0.05)。これは、WT群、Kv1.5-/-群にchromonarを使用した場合、またはTgKv1.5-/-群では認めなかった。Chromonarの使用またはTgKv1.5-/--群でのKv1.5チャネル発現によって、MBFが増加した。MBFの増加は、LVの心尖部と心基部間の灌流と心機能を正常化した(P=NS)。TTS時の一部の遺伝子変化は、chromonarによって反転した。...