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タウPETの変化評価にグループより患者レベルのROIが有用

2023年6月13日  JAMA Neurology

アミロイドβ(Aβ)陽性認知機能正常(CU)97例、Aβ陽性軽度認知障害(MCI)77例、アルツハイマー型認知症41例の[18F]RO948を用いたタウPET画像を対象に、グループレベルと患者レベルの関心領域(ROI)の標準化取り込み値比(SUVR)年間変化率を縦断的コホート研究で比較。平均追跡期間は1.8年だった。 その結果、グループレベルのROIで、Aβ陽性CUは嗅内皮質と海馬と扁桃体の複合ROIのSUVR年間増加率が最も大きかった(4.29%、95%CI 3.42-5.16)。Aβ陽性MCIは側頭皮質領域(5.82%、同4.67-6.97)、アルツハイマー型認知症は頭頂領域(5.22%、同3.95-6.49)で最大変化が見られた。患者レベルのROIでは、有意に高い推定年間変化率が確認された。患者のデータに基づく病期に最もマッチするROIでタウPETの変化を算出するシンプルな患者特異的アプローチが、最も優れた性能を示した。これらの結果は、検証サンプル([sup>18F]flortaucipirを使用したタウPET)で再現された。...