関節リウマチに対するペレソリマブの有効性

中等症ないし重症の関節リウマチ成人患者を対象に、ヒト化IgG1モノクローナル抗体ペレソリマブによる内因性プログラム細胞死タンパク質1（PD-1）阻害経路の刺激効果を第2a相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討した。主要転帰は、28関節の疾患活動性スコア（DAS28-CRP）のベースラインから12週目までの変化量とし、副次転帰は、米国リウマチ学会の基準による圧痛関節数・腫脹関節数の改善とした。 その結果、12週目のDAS28-CRPのベースラインからの変化量は、ペレソリマブ700mg群がプラセボ群より有意に大きかった（最小二乗平均変化量－2.09 vs. －0.99、変化量の差－1.09、95％CI －1.73-0.46、P<0.001）。副次転帰の解析結果は、ACR20（20％改善）は700mg群がプラセボ群より良好だったが、ACR50（50％改善）とACR70（70％以上改善）には良好ではなかった。有害事象は両群間で同様だった。...