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LDCT肺がん検診の3割に重要な偶発的所見報告

2023年6月14日  JAMA Internal Medicine

National Lung Screening Trialで低線量CT(LDCT)群に割り付けられた2万6455例(平均年齢61.4歳、女性41.0%、黒人4.5%、ヒスパニック系/ラテン系1.8%、白人91.2%)を対象に、報告された重要な偶発的所見(SIF)を後ろ向き症例集積研究で検討。LDCT検診7万5126件を解析し、SIFは肺がん疑いのない重要な異常がある陰性診断、または肺気腫、重要な心血管異常、横隔膜の上方または下方の重要な異常がある陽性診断とした。 その結果、8954例(33.8%)でSIFが報告された。SIFが検出されたLDCT検診のうち1万2228件(89.1%)が委託臨床医(RC)への届出対象SIFで、肺がん陽性診断群の方が、陰性診断群に比べ届出対象SIFの割合が高かった(94.1% vs. 81.8%)。最も報告頻度の高いSIFは、肺気腫(SIF報告2万156件中8677件、43.0%)、冠動脈カルシウム(同2432件、12.1%)、腫瘤または疑い病変(同1493件、7.4%)で、腫瘤は腎臓(3.2%)、肝臓(2.1%)、副腎(1.3%)、乳房(0.8%)で認めら...