小児の気道を評価する機能的内腔イメージングプローブ

小児の気道を評価する際に、機能的内腔イメージングプローブ「EndoFLIP」を用いて正確かつ再現性のあるパラメータ測定を実施する方法をパイロット研究で検討。3次元プリントの小児喉頭気管モデルを作成し、人為的に変形させて声門下狭窄のシミュレーションを実施した。観察者2人がEndoFLIPを用いて、モデルの最小断面積（MCSA）と狭窄長を6回測定した。観察者の測定値とモデルの寸法との一致をLinの一致相関係数で評価し、観察者間の信頼性を級内相関で評価した。 病変なしモデル2つ（MCSA 132.4、44.3mm2）と声門下狭窄モデルを2つ（MCSA 28.7、59.7mm2、狭窄長27.8、24.4mm）作成した。観察者が測定したMCSAと狭窄長はモデルとの一致度が高く（r＝0.99、0.95、P＜0.001）、平均誤差はそれぞれ4.5％と18.2％だった。測定値の変動係数は低く（0.6-2.8％）、精度が高いことを示している。観察者間の信頼性は、MCSAと狭窄長のいずれも高かった（級内相関 0.99、0.98）。...